レーザークリーナー導入事例とは
橋梁保全、製造工場、鉄工所、発電所。レーザークリーナーは業種を問わず従来工法を置き換えています。サンドブラストや薬品洗浄から切り替えた現場では、作業時間も人手も廃棄物も減る。業種別に、実際の使われ方を見ていきます。
橋梁・インフラ保全ではどう使うのか
活用シーン
業種: 建設業・橋梁メンテナンス / 対象: 鋼橋の錆取り・素地調整(ケレン) / 使用機種: ST-P-100-AIR(100W) / ST-P-1000-W(1000W)

どんな課題があったか
橋梁の再塗装には、その前のケレン(錆取り・素地調整)が欠かせません。サンドブラストでやると、研磨材を大量に運び込み、粉塵が飛ばないよう養生し、使い終わった研磨材をまた運び出して処分する。この一連が工期とコストを押し上げていました。
やっかいなのは供用中、つまり車が通っている橋です。粉塵を飛ばせないので養生の範囲も手間も増える。作業者が粉塵を吸い込む健康リスクも、無視できませんでした。
レーザーで何が変わったか
STNレーザークリーナーに切り替えると、研磨材を使わずにケレンができます。粉塵はごく微量で集塵機に回収できるため、養生の工数がぐっと減りました。NETIS登録技術(KK-250004-A)なので、公共工事の入札時に加点評価を受けられるのも、実務では大きい点です。
導入効果
- NETIS登録技術(KK-250004-A)で公共工事の入札加点の対象になる
- 粉塵・騒音が少なく、供用中の橋梁でも施工しやすい
- 作業者1名で操作でき、人工を削減できる
- 研磨材が要らず、廃棄物処理費を抑えられる
- 仕上がりが均一で、再塗装の密着性が上がる
非接触で母材を削らないため、再塗装の前処理として均一な素地に整えやすく、塗膜の密着性向上につながります。仕上がりや到達できる素地調整グレードは、実物でのテスト加工で確認するのが確実です。
製造工場ではどう使うのか
活用シーン
業種: 製造業(ステンレス加工・金型製造) / 対象: 溶接焼け除去・金型のカーボン除去 / 使用機種: ST-P-200-AIR(200W MOPA)

どんな課題があったか
ステンレス製品を溶接すると出る「焼け色(テンパーカラー)」。これまでは電解研磨液や酸洗ペーストで落としていました。ただ薬品である以上、扱いには安全面の配慮が要りますし、廃液の処理にもコストと手間がかかります。
金型のメンテナンスも同じです。カーボンや離型剤の付着は定期的に落とす必要がありますが、手作業の研磨では時間がかかり、磨くうちに金型の精度を損なうおそれもありました。汚れが残れば成形品の出来にも響きます。
レーザーで何が変わったか
ST-P-200-AIR(200W MOPAパルス)なら、細かなレーザー制御でステンレスの焼け色だけを選んで除去できます。母材への熱影響を抑え、表面の質感を保ったまま焼けを落とせるのが利点です。薬品を使わなくなった分、作業環境も安全性もはっきり良くなりました。
導入効果
- 溶接焼けだけを選んで除去できる(母材への影響を抑える)
- 金型のカーボン・離型剤除去で型寿命が延びる
- 薬品が要らず、作業環境が改善する
- 操作が簡単で、熟練工でなくても仕上がりがそろう
- 段取り替えが減り、ライン停止時間を短くできる
非接触で母材を傷めないため、金型の精度を保ったまま付着物だけを除去でき、手作業の研磨より清掃の手間を抑えやすくなります。
鉄工所・鉄骨加工ではどう使うのか
活用シーン
業種: 鉄工所・鉄骨加工 / 対象: H鋼・鋼管の錆取り・黒皮除去・塗装前処理 / 使用機種: ST-P-500-W(500W) / ST-CW-2000-W(2000W)

どんな課題があったか
鉄工所では、鉄骨・H鋼・鋼管の錆取りや黒皮(ミルスケール)落としが毎日のように出てきます。これまではディスクグラインダーやサンドブラストでこなしてきましたが、粉塵も騒音も大きく、近隣からの苦情や作業者の健康リスクがつきまといました。
ブラスト設備となると場所も取りますし、設備投資の負担も小さくありません。
レーザーで何が変わったか
黒皮剥離やスラグ除去にはST-P-500-W(500Wパルス)が向いており、グラインダーでは出しにくい均一な仕上がりになります。大面積の塗装剥離なら、ST-CW-2000-W(2000W CW)が高速で片づけます。ブラスト設備のように広い設置スペースが要らないので、導入のハードルが低いという声も多く聞きます。
導入効果
- 鉄骨・H鋼の錆取りから塗装前処理まで一貫で対応できる
- ブラスト設備の設置スペースが要らない
- 騒音が低く、近隣への影響が小さい
- 消耗品コストを大きく下げられる
- 粉塵・廃液が出ず、環境規制への対応がしやすい
発電所・プラントではどう使うのか
活用シーン
業種: 発電所・バイオマスプラント / 対象: ボイラ管の酸化スケール除去・配管溶接前処理 / 使用機種: ST-CW-2000-W(2000W CW) / ST-P-1000-W(1000W)

どんな課題があったか
発電所のボイラ管や蒸気配管は高温にさらされ、厚い酸化スケールが付きます。定期検査(定検)ではこれを落としてから管の肉厚測定や溶接補修にかかりますが、ブラスト工法だと足場の上まで研磨材を運び、粉塵を処理する工数が膨大でした。
プラント内の粉塵は精密計器にも悪さをします。だから養生の範囲を広げざるを得ず、それがそのままコスト増につながっていました。
レーザーで何が変わったか
ST-CW-2000-W(2000W CW)の処理速度なら、広範囲の酸化スケールも短時間で落とせます。研磨材が要らないので搬入・搬出の工数はゼロ。粉塵もごく微量で集塵機に回収できるため、精密計器のそばでも気兼ねなく使えます。
導入効果
- 定検工期の短縮 — 研磨材の搬入・搬出工数がゼロになる
- 精密計器の周辺でも施工しやすい — 粉塵飛散リスクを抑えられる
- 配管溶接の前処理品質が上がる — 酸化膜を均一に除去できる
- 作業者の安全性が上がる — 粉塵ばく露・騒音リスクを下げられる
- 廃棄物処理費を抑えられる — 研磨材の廃棄が不要になる
導入前後で何が変わるのか
レーザークリーナーに切り替えると、何がどう変わるのか。従来工法と並べて整理します。数字は目安で、対象物や現場条件によって変わります。
| 比較項目 | 従来工法(サンドブラスト等) | レーザークリーナー導入後 |
|---|---|---|
| 作業時間 | 1面あたり30〜60分 | 1面あたり10〜20分 |
| 作業人数 | 2〜3名 | 1名 |
| 消耗品コスト | 研磨材・薬品を毎回購入 | 保護レンズ交換のみ |
| 廃棄物処理 | 研磨材・粉塵の処分が必要 | ほぼ不要(集塵機で回収) |
| 養生作業 | 粉塵飛散防止の養生が必須 | 不要 |
| 母材ダメージ | 研磨痕が残る | なし(非接触) |
用途別にどの機種を選ぶか
機種は「用途×処理面積×電源環境」で選びます。橋梁や高所で可搬性を重視するならAC100Vのモデル、溶接焼け取りなど精密処理ならMOPAパルス機、広い面を一気に片づける塗装剥離・酸化スケール除去なら高出力のCW機が目安です。出力帯の違う複数機種から、現場に過不足のない一台を選ぶのが投資効率の近道になります。
| 用途 | おすすめ機種 | 出力 | 選定理由 |
|---|---|---|---|
| 橋梁・インフラ保全 | ST-P-100-AIR / ST-P-1000-W | 100W / 1000W | 可搬性重視ならST-P-100-AIR(AC100V)、広範囲ならST-P-1000-W |
| 溶接焼け除去 | ST-P-200-AIR | 200W MOPA | 母材を傷めず焼け色だけを選んで除去 |
| 大面積の塗装剥離 | ST-CW-2000-W | 2000W CW | 高出力で広範囲を高速処理 |
| 黒皮・スラグ除去 | ST-P-500-W | 500W パルス | 厚い黒皮の剥離に向く出力帯 |
| 狭所・高所作業 | ST-P-100-AIR | 100W | 約10.5kg・AC100Vで持ち運びやすい |
機種の詳しい比較はレーザークリーナーの選び方ガイドや、方式から選ぶCW・パルスの違いもあわせてご覧ください。自社ワークでどこまで使えるかは、自社ワークでのデモ相談で実物のテスト加工をご依頼ください。
よくある質問
レーザークリーナーはどんな業種で使われていますか?
建設・橋梁メンテナンス、ステンレス加工や金型製造などの製造業、鉄工所・鉄骨加工、発電所・プラントなど、幅広い業種で使われています。共通するのは、錆取り・黒皮除去・塗装剥離・溶接焼け取り・酸化スケール除去といった表面処理の作業です。研磨材や薬品を使わず、非接触で母材を傷めない点が、どの現場でも評価されています。
サンドブラストや薬品洗浄から切り替えると何が変わりますか?
研磨材や薬品が不要になり、その購入・回収・廃棄の手間とコストが減ります。粉塵がごく微量で集塵機に回収できるため、養生の工数も下がります。非接触なので母材に研磨痕が残らず、作業者1名で操作できるため人工も抑えられます。供用中の橋梁や精密計器のそばなど、従来は施工が難しかった場所でも使いやすくなります。
公共工事でレーザークリーナーは使えますか?
使えます。NETIS登録技術(KK-250004-A)として登録されており、公共工事の入札で加点評価の対象になります。粉塵・騒音が少なく供用中の橋梁でも施工しやすいため、橋梁・鉄塔・インフラ保全のケレン作業で活用されています。
どの機種を選べばよいですか?
用途・面積・現場の電源環境で変わります。屋外や高所で可搬性を重視するならAC100VのST-P-100-AIR、ステンレスの焼け取りなど精密処理ならST-P-200-AIR、大面積の塗装剥離や酸化スケール除去なら高出力のST-CW-2000-WやST-P-1000-Wが向きます。最終的な機種は、実物でのテスト加工で仕上がりと処理速度を確認してから選ぶのが確実です。
導入前に実際の仕上がりを確認できますか?
できます。お客様の対象物に対するデモ加工やサンプル加工を承っています。自社の現場で実際にどこまで使えるか、どの程度の速度で処理できるかは、カタログ値よりも実地のテスト加工で確かめるのが確実です。お気軽にご相談ください。
まとめ
- 橋梁・製造工場・鉄工所・発電所と、業種を問わず従来工法を置き換えている
- 研磨材も薬品も使わず、非接触で母材を傷めず、1人で操作できる
- 供用中の橋梁や精密計器のそばなど、施工が難しかった場所でも使いやすい
- NETIS登録技術で公共工事の加点対象になる
- 用途・面積・電源環境で機種を選ぶ。最終確認はテスト加工で
自分の現場で実際どう使えるか。それを確かめるには、デモ機での実地テストやサンプル加工が一番です。お気軽にお問い合わせください。
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